痩身エステのコースには、『遠赤外線ドーム』『遠赤外線ヒートマット』など、遠赤外線マシンのメニューがほぼ必ず含まれています。
編集部
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通常はドーム内の遠赤外線ヒーターと体の下に敷く反射マットで体を温めることによって発汗を促すものですが、サロンによっては下にも遠赤外線マットを敷いたり、岩盤浴ベッドと組み合わせたり、下からも温めることで発汗効果をより一層高めているところもあります。
さらにサロンの痩身コースでは、遠赤外線ドームで体を温めた後に全身のリンパマッサージを組み合わせているところが多いようです。
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遠赤外線ドームの効果として最も特徴的なのは、皮脂腺から汗が出るという点。汗には汗腺から出るものと、皮脂腺から出るものがあります。運動や外気など外からの熱で体を温めた場合、体は汗腺(エクリン腺)から体温調節のためにサラサラの汗を出します。
一方で皮脂腺から出るドロッとした汗には、長い年月をかけて体内に蓄積されたさまざまな有害物質が含まれています。皮脂腺から出る汗に含まれる毒素や有害物質はコレステロール・水銀・鉛・ダイオキシン・亜鉛などで、これらが体内にたまると体脂肪が燃える効果を阻害し、太りやすい体質へとつながる原因になってしまいます。
美しいボディラインを手に入れるためには、有害物質は体から追い出していきたいところ。皮脂腺から汗を出すにはまず汗腺の汗を出しきらなければならず、そのためにはマラソンを30km以上、エアロビクスなら連続2時間以上といった長時間の運動が必要です。
ところが遠赤外線ドームは体の深部に働きかけ、皮脂腺から汗を出すことができるのです。筋肉痛や足腰への負担に悩まされることなく、健康的なデトックスを実現可能にしています。
遠赤外線ドームには血行を促進させる効果があります。血流がよくなると新陳代謝が活発化し、脂肪も燃焼されて体が温まっていきます。体温が上がると基礎代謝量も上がり、いつもと同じカロリーを摂取しても太りにくく痩せやすい体になっていきます。
エステのコースで遠赤外線ドーム後にリンパマッサージを行うことが多いのも、血流がよくなるとリンパの流れも促進され、マッサージによって老廃物を排出する効果を最大限に高められるから。体を温めることは、ダイエットのためにはとても重要なことなのです。
新陳代謝が活性化されることで、ターンオーバーを正常化させることができます。ターンオーバーとは肌の代謝のことで、肌細胞が生まれてから古くなって剥がれ落ちるまでを1ターンとし、健康な肌は約28日周期で終えます。ところが加齢や生活習慣の乱れによってターンオーバーが正常に行われなくなってしまいます。
ターンオーバーが乱れ、周期が30日・40日と延びてしまうと、古い角質が剥がれ落ちずにずっと残っている状態が続き、肌のくすみや硬さ感じるようになります。紫外線のダメージで肌に生成された黒色メラニンも排出しきれず、濃いシミとなって残る危険性も。
遠赤外線ドームで新陳代謝を上げてターンオーバーを正常化させることで、しっとりとした肌質を保ち、シミを予防する効果が期待できます。
遠赤外線ドームに入って30分ほど寝ているだけで、500ml~1.2lもの大量の汗をかきます。(※個人の体質や施術時間によって異なります)
カロリー消費量はなんと300~600キロカロリー!女性の約一食分にあたるカロリーです。それが寝ているだけで消費されてしまいます。
体温が1℃上がると、免疫力は5~6倍もアップすると言われています。血液は体を構成する細胞に栄養や酸素を行き渡らせ、老廃物を運び出す役割を持っています。その血液中の白血球は免疫機能を持っており、体内を巡ることで体内に入り込んだ菌を駆除しています。
体温が下がり血行が悪くなると、体内に栄養が行き渡らず、体内に菌が入り込んでも駆除してくれる白血球が集まりにくくなってしまいます。菌に対抗できるだけの免疫力を保つことができません。遠赤外線ドームで体温を上げ血行をよくすることは、免疫力の向上につながるのです。
「自律神経」は、栄養の吸収・血液の流れ・内蔵の動きなど体を元気に動かすための重要な役割を担っています。交感神経と副交感神経がバランスよく機能している状態であれば、自律神経が整っていると言えます。
自律神経は、生活リズムの乱れ(昼夜逆転生活)・精神や肉体への強いストレス・加齢による女性ホルモンの減少などにより、交感神経あるいは副交感神経のどちらかが過剰に活発化して乱れてしまいます。
自律神経が乱れているときの主な症状は代謝の低下や体の冷えですが、人によってはうつ状態に陥ってしまうことも。代謝が落ちてしまうと、摂取したカロリーを燃焼しにくく溜めこみやすくなってしまうため、ダイエットにも大敵。何より、気分が優れないときにはダイエットを頑張ろうという気も起らなくなってしまいます。
ダイエットを頑張っているのになかなか痩せない・少しでも食事量が増えるとすぐにリバウンドしてしまうという場合は、自律神経の乱れが足を引っ張っている可能性があります。
遠赤外線ドームは、交感神経と副交感神経の両方の機能を高め、自律神経を整える効果があります。自律神経を整えることで心身の健康を保ち、ダイエットするための土台づくりをしていきましょう。
遠赤外線で内側からじっくり体を温めると、ドームから出た後もしばらく体がぽかぽかとした感覚が続きます。特に末端の冷えに悩む方は、手や足の先まで温まっている効果を実感できます。
昔から頭寒足熱という言葉がある通り、体の末端である足先は血の巡りが滞りやすく冷えやすい場所のため、下半身(特に太ももなど大きな筋肉のある箇所)を積極的に温めることは健康にいいと言われています。実際に足先まで温めることは心臓の負担を減らし、心身をリラックスさせ安眠効果もあります。
遠赤外線ドームで末端までしっかり温めることで、良質な睡眠を得ることができるのです。
ダイエットにも数多くの種類があり、人によって好みの違いや向き・不向きがあります。
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デトックスはしたいけど熱いのは苦手!という人には遠赤外線ドームがおすすめです。遠赤外線ドームは首から上は外に出した状態で体だけを温めるため、サウナや岩盤浴のように熱気を吸い込むことがなく、息苦しさがありません。顔が冷えた空気に触れている分、熱さを感じにくくなります。
さらに遠赤外線ドームは、岩盤浴のように体の前側・後ろ側を交互に温める手間もなく、ただ横になっているだけで全身が温まるため、とにかく楽チンです。
遠赤外線ドームで体を芯から温めることで血行がよくなると、体の先端まで血が巡るようになり、手先や足先まで全身が温まります。さらに遠赤外線はむくみの解消にも効果を発揮してくれます。むくみの原因が運動不足や連続した立ち仕事または座り仕事の場合、血流の停滞がむくみを引き起こしています。遠赤外線で血流を促すことで体のむくみを改善することができます。
水分や塩分の摂りすぎがむくみを引き起こしている場合にも、遠赤外線が新陳代謝を活性化させることで過剰摂取した水分や塩分を体外へと排出し、むくみ改善につながります。
先で説明した通り、溜まった老廃物を排出するためにはマラソンを30km以上、エアロビクスなら連続2時間以上の長時間の運動量が必要です。
その他にもデトックスを目的としたプチ断食やデトックススープによる食事療法もありますが、どれも長続きしないかも…と感じた人でも、寝ているだけの遠赤外線ドームなら気軽にチャレンジできるかもしれません。
遠赤外線ドームは体を内側まで温めるものです。その効果ゆえに、場合によっては体調不良につながってしまうことも。
編集部
遠赤外線ドームは開始後5分~10分も経過すると大量の汗が出始めます。脱水症状を引き起こさないよう、水分はしっかりとるようにしてください。
ただし、糖分を多く含んだジュース類での水分補給は避けましょう。遠赤外線ドームの施術後は代謝がよくなっています。代謝が上がっている時はカロリーを吸収しやすくなっているため、糖分を多く摂ってしまうとせっかくのダイエット効果が半減してしまいます。
遠赤外線ドームに長時間入っていたり、熱いと感じても我慢したりと無理をしてしまうと、低温やけどを引き起こしてしまう危険性があります。
安全のために最適な利用時間は20~30分間を目安に、長時間の利用は避けてください。ドームに入っていて熱いと感じたときには、無理に我慢をせずに温度を下げて利用しましょう。
遠赤外線ドームで大量の汗をかくことは、長時間の有酸素運動と同程度の効果があります。そのため、体調が悪いときに受けてしまうと体のだるさを感じたり気分が悪くなってしまったりと、体調不良を引き起こしてしまう可能性があります。
体調が悪いときには、遠赤外線ドームを使用した施術は避けましょう。また体調がよくても施術中に気分が悪くなったときは無理をせずに中断し、安静にしてください。
遠赤外線ドームは体を温めて発汗を促すことで、カロリーを燃焼するだけでなく、デトックスなどの効果も期待することができます。
体内に老廃物がたまると、代謝が悪くなるだけでなく、肌荒れや便秘を誘因する原因になります。遠赤外線の力で代謝を上げて、痩せやすい体を手に入れましょう。